
食品・飲料
原材料コストに利益率が左右される食品・飲料メーカー、ブランド、専門食料品店を支援します。コスト、在庫、受注のデータをつなぎ、製品が売れる仕組みを立て直します。
当社の視点
食品事業の利益率は、たいてい社内レポートが捉えていない2つの場所で失われています。1つは、原材料や包装資材の値上がりから次の価格表改定までの数週間です。もう1つは、商品ページから配送車までの間で失敗する受注です。当社は以前、湾岸諸国のある専門食料品オンラインストアで、注文できないという苦情の原因を突き止めました。住所入力フォームを非表示にしていたテーマのルールと、誰も処理していない受注に引き当てられたままの在庫です。しかも検索流入の大半は、同店が配送できない国からのものでした。当社は食品・食料品事業者と、記録を起点に仕事を進めます。まず原価カード、価格表、在庫元帳、受注ログを確認し、そのうえでそれらを使って動くシステムに取り組みます。
市場のシグナル
01
2024年、英国の農業・食品チェーンは1,623億ポンド、国内総付加価値の6.2%を生み出しました。2025年時点で、英国の食品・飲料製造業の事業者の98.8%を中小企業が占めています。
02
2026年9月のFAO食料価格指数は平均136.0ポイントで、前年同月比5.8%の上昇でした。FAO穀物価格指数は2025年9月の水準を17.2%上回りました。
03
標準原価のスプレッドシートで価格を決めているメーカーでは、原材料や包装資材のコスト変動が価格表に反映されるのは次回の定期見直しの時点です。それまでの受注はすべて、古い利益率のまま出荷されます。
クライアント支援の内容
原材料価格に連動して再計算される原価カード
TF-08財務製品ごとの原価カードを、レシピ、歩留まり、包装、エネルギー、人件費から組み直し、最新の仕入価格と連動させます。原材料価格が動くと、利益率の下限を割り込んだSKUとその幅がレポートに一覧表示されます。次の価格表を出す前に把握できます。
販促費とプロモーションの突合
TF-04グロース小売業者やマーケットプレイスからの入金に含まれる販促協賛金、棚代、控除を、対応するプロモーションと受注に突合します。そのうえで顧客別・プロモーション別の利益率を測定し、根拠の不明な控除は日付付きのリストにまとめ、営業チームが異議を申し立てられるようにします。
オンライン注文が失敗する原因の特定
TF-06テクノロジー・データ直販を行うブランドや食料品店では、顧客が実際にたどる注文経路をテストします。住所入力、配送エリア、在庫の有無、決済を、モバイルとデスクトップの両方で確認します。障害はクライアントの承認を得て修正し、修正の効果を実際の受注で確認します。
賞味期限の短い商品の在庫数値を1つに
TF-07オペレーション倉庫在庫、未処理の受注に引き当てられた在庫、オンラインで表示される在庫数を、消費期限の情報を付けたうえで同じ記録から算出します。期限が近い商品は、値引き、セット販売、移動のいずれかを行う時間が残っているうちにフラグを立てます。
検索需要を配送可能な地域に合わせる
TF-04グロースレシピやブログのコンテンツは、食品ブランドが出荷できない国で上位表示されることがよくあります。当社はトラフィックを配送可能な市場ごとに分け、商品フィードとキャンペーンを事業が対応する地域を中心に組み直し、訪問数ではなく受注数で報告します。
取引先が確認できる原材料・サプライヤー記録
TF-10リスクサプライヤーの承認、仕様書、認証書とその有効期限を原材料ごとに管理しておけば、メーカーは小売業者の技術質問票や輸入業者のデューデリジェンス要請に記録をもとに回答できます。同じ表で、次の四半期に失効する認証書もわかります。
今後の変化
健康上好ましくない食品の広告規制
2026年1月5日から、英国の規制により、健康上好ましくないとされる食品・飲料の有料オンライン広告が禁止され、午後9時より前のテレビ広告も制限されています。ブランドは、自社のどのSKUが対象となるか、昨年のペイドメディアのうちどれだけをそれらが占めていたか、予算をどの製品とチャネルに移せるかを把握する必要があります。
2027年10月からのデポジット制度
使い捨て飲料容器のデポジット返却制度が、2027年10月1日に英国全土で始まります。対象となるプラスチック、スチール、アルミニウムの容器には20ペンスのデポジットが課され、ウェールズではガラス容器も対象です。飲料メーカーは登録を行い、ラベルを変更し、デポジットを価格表、請求書、小売業者との契約、キャッシュフローに反映させなければなりません。
カカオ、コーヒー、パーム油、大豆の原産地データ
2026年12月30日から、カカオ、コーヒー、パーム油、大豆、牛由来製品、そのほかEU森林破壊防止規則(EUDR)の対象となる品目をEU市場に投入する大規模・中規模の事業者は、デューデリジェンス声明を保持する必要があります。これらの原材料を含む製品をEUに輸出するメーカーは、輸入業者からバッチごとの原産地データを求められるようになります。
経営課題
01
原材料コストに追いつかない価格表
穀物、油、砂糖、エネルギー、包装資材のコストは、1四半期のうちに大きく動くことがあります。前四半期の標準原価で価格を改定しているメーカーは、誰も再計算していない利益率で何週間も出荷を続け、その差は決算を締めるまで表に出ません。
02
カートから配送までの間に失われる受注
非表示になったフォーム項目、誤って設定された配送エリア、特定の端末でだけ失敗する決済ステップがあると、受注が何日も止まることがあります。その間も広告費は使われ続け、レポートには完了しなかった受注ではなく、セッション数やカート追加数が並びます。
03
1つの商品に3つの在庫数値
倉庫管理システム上の在庫、ウェブサイトに表示される在庫、未出荷の受注にすでに引き当てられた在庫は、3つとも異なる数値であることが少なくありません。賞味期限の短い商品では、一方では廃棄が生じ、もう一方では実際には在庫のない商品を「在庫あり」と顧客に案内してしまいます。
04
事後になってから突合される販促費
小売業者やマーケットプレイスからの入金に含まれる販促協賛金、棚代、控除がプロモーションと突合されるのは数週間後で、突合されないこともあります。その結果、顧客別・プロモーション別の利益率は推計に頼ることになり、小売業者の定める期間内に誰も照会しなかった控除はそのまま失われます。
05
配送できない地域で見つかる需要
レシピページや商品コンテンツは、食品ブランドが出荷していない国で上位表示されることがあります。検索レポートは成長を示していても受注は横ばいのままで、マーケティングの労力は購入できない訪問者に費やされます。
支援実績
すべて見る機会の所在
製品別・顧客別・プロモーション別の利益率
原材料と包装資材のコストを売上と販促費の記録に結びつけると、SKU別、顧客別、プロモーション別の利益率がわかります。しかも四半期ごとの見直しを待たず、原材料コストが変わった時点で再計算されます。
全チャネル共通の在庫数値
倉庫在庫、引当済み在庫、オンラインの表示在庫を同じ記録から算出し、賞味期限の短い商品にはアラートを設けることで、廃棄損と出荷できない受注の両方を減らせます。
コストの変動を起点とする価格見直し
SKUごとに利益率の下限を設け、仕入価格が変わるたびに確認することで、価格改定はカレンダー上の行事から、動いたコストへの対応に変わります。
アプローチ
当社はまず、利益率を左右する記録を閲覧のみの権限で確認するところから始めます。ERPまたは会計ソフト、原価カードと価格表、売上元帳、そして直販を行うブランドであればオンラインストア、その商品フィードと受注ログです。製品がどのように原価計算され、価格が付けられ、受注され、ピッキングされ、配送されるかを追い、数値が再入力されたり推計されたりしている箇所をすべて記録します。調査結果は優先順位付きのタスクリストにまとめ、各項目に責任者と検収基準を設けます。クライアントが構築まで希望する場合は、同じチームが原価・利益率モデル、レポーティング、在庫ルール、ストアの修正を手がけ、変更が実際の受注で確認できた時点で初めて各タスクを完了とします。食品安全、HACCP、アレルゲン表示や食品表示のコンプライアンスは、資格を持つ専門家とクライアント自身のチームが担います。当社は誰の代理としても、食品や原材料の購入、販売、仲介を行いません。生産者と農産物・食品の輸出事業者については、「農業・アグリビジネス」のページで紹介しています。
当社の経験の裏付け
THEFOCUSは食品・食料品事業者と仕事をしています。公開している匿名化された支援実績は1件です。湾岸諸国のある専門食料品オンラインストアで顧客が注文を完了できなかった問題の診断で、テーマのルールと未処理の受注に引き当てられた在庫に原因を突き止め、クライアントの承認を得て当面の修正を行いました。より長期のプログラムはまだ測定できるほどの期間が経過していないため、事業上の成果は主張していません。その他のプロジェクトは守秘の対象です。FINMETRAは設計段階、FocusADS.aiは開発段階にあり、いずれも現時点では提供していません。
THEFOCUSとのプロジェクトの始まり方
最初の対話では、お客様の状況を伺います。お役に立てると判断した場合は、より大きなご契約の前に、成果物を定めた範囲限定の診断をご提案します。
この件について相談する01
実務に即した対話
実際にプロジェクトを率いる担当者と45分間お話しいただきます。意思決定の内容、その背後にあるシステム、期限について伺います。
02
範囲を絞った診断
閲覧のみの権限、固定の期間、書面による所見。記録から何がわかるか、それがどれだけのコストにつながっているか、まず何を変えるべきかをお示しします。
03
実行に移せる計画
変更内容、責任者、評価指標、対象外の事項を書面にまとめます。その後は同じチームが構築と測定を担うか、確実に引き継ぎます。
- 責任を担うひとつのチーム
- 診断した担当者が、そのままシステムを構築し、成果を測定します。
- 課題ごとに選ぶパートナー
- 必要な部分には独立系の専門家が加わり、契約はひとつにまとめます。
- ダッシュボードより先に記録を
- 提言の根拠とする前に、注文データ、元帳、ログを突合します。
経営層からよくいただくご質問
食品・飲料事業者の支援実績はありますか。
はい。当社は食品・食料品事業者と仕事をしており、公開している匿名化された支援実績では、顧客が注文できなかった湾岸諸国の専門食料品オンラインストアをどのように診断したかを説明しています。その他のプロジェクトは守秘の対象のため、一般的な範囲でのみ説明し、それらの成果は主張していません。
生産者や農産物の輸出事業者も支援していますか。
はい。生産者、協同組合、農産物・食品の輸出事業者向けの買い手調査、トン当たりコスト、ロット記録は、「農業・アグリビジネス」のページで扱っています。このページはメーカー、ブランド、食料品店を対象としています。
食品安全や表示について助言しますか。
いいえ。食品安全の仕組み、アレルゲンや表示のルール、認証は、資格を持つ専門家が担います。当社は、それらを取り巻く商業、財務、オペレーションのデータと、そのデータを保持するシステムに取り組みます。
支援の効果はどのように示しますか。
各タスクには、作業開始前に合意した検収基準を設けます。たとえば、最新の原価根拠を持つSKUの割合や、在庫不足で取り消された受注の件数です。測定した数値を報告し、判断するにはまだデータが不足している場合はそのように明記します。
この件について相談する
いくつかの情報をいただくことで、お問い合わせを適切なパートナーにおつなぎできます。「任意」の項目は空欄のままでも構いません。



