
リスク・レジリエンス・ガバナンス
何が起き、誰が承認し、その時点でデータが何を示していたのか。それを示す記録を構築し、リスクがインシデントになる前に見えるようにします。
当社の視点
THEFOCUS のリスク・レジリエンス・ガバナンス領域が扱うのは、何が起きたのか、誰がどのデータに基づいて判断したのかを示す記録と統制です。具体的には、システムのデータを取り込んだリスク登録簿、コンプライアンスプログラム、事業継続、供給の健全性とトレーサビリティ、データプライバシーの統制、サードパーティリスクが含まれます。当社は証跡を構築し、維持します。法的解釈、監査意見、認証は、クライアントの顧問、監査人、認定機関が担います。
リスク登録簿に載るのは、たいてい誰かが思い出して報告したものだけです。しかし実害をもたらすリスクの多くは、すでにシステムの中にあります。セキュリティ警告が未解決のまま残る広告アカウント、何か月も前に有効期限が切れた予備の決済カード、品質記録のないまま納品を続けるサプライヤー、契約終了後も予約プラットフォームの管理者権限を持ち続ける元業務委託者などです。これらは誰も確認しないログや設定の中に埋もれているため、登録簿とシステムの実態が食い違います。
当社はまず証跡を整えます。リスクごとに責任者、特定のシステム上の情報源、定期的に実行されるチェックを設定します。価格、予算、契約、システム変更の承認は実際に業務を行うツールの中で記録するため、誰かに求められた時点で記録はすでに存在し、メッセージのやり取りから再構成する必要はありません。こうして説明責任はデータに裏付けられます。判断を下した時点で数値が何を示していたのか、そして誰が判断したのかが明確になるからです。
当社の燃料品質・供給健全性プロダクトである FuelVeriq は、同じ考え方を燃料供給に適用したもので、現在ローンチ前の MVP 段階にあり、パイロットのお問い合わせを受け付けています。クライアント支援では、証拠と判断を切り分けます。当社は記録を構築・維持し、法的解釈、監査意見、認証はクライアントの弁護士、監査人、認定機関が担います。
クライアント支援の内容
全社的リスクマネジメント(ERM)
システムのデータを取り込み、各リスクに責任者、見直し日、評価の根拠となる証拠を備えたリスク登録簿を整え、取締役会が行動に移せる形で報告します。
詳しく見る規制対応・コンプライアンスプログラム
義務登録簿、統制、証拠のワークフローを整え、顧問が定めた要件を、担当者が日常のシステムの中で実行するチェックに落とし込みます。
詳しく見る事業継続・オペレーショナルレジリエンス
事業が依存するシステム、サプライヤー、決済手段、ログインに照らして事業継続計画をテストし、実際のテストで復旧時間を測定します。
詳しく見る供給の健全性・トレーサビリティ
サプライチェーン全体の品質チェック、バッチ、インシデント、調査を構造化された記録として残し、後日の検証に耐える形に設計します。
詳しく見るデータプライバシー・データ保護
ウェブサイト、CRM、アナリティクスで同意、データの取り扱い、アクセスの統制を設定し、顧問向けに文書化したうえで、レポーティングへの影響を測定します。
詳しく見るサードパーティ・サプライヤーリスク
サプライヤー、代理店、ベンダーのリスクを契約、アクセスログ、パフォーマンスデータから追跡し、契約更新の前と取引終了時にレビューを行います。
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経営課題
01
一人の記憶の中にしかないリスク
完全には収束していない広告アカウントのセキュリティインシデント、期限切れの予備決済カード、品質記録のないサプライヤーなど、把握済みのリスクが個人の記憶にとどまり、責任者を定めて記録されることがありません。
02
証跡のない承認
価格、予算、契約、稼働中のシステムへの変更が、メッセージや通話の中で合意されています。問題が起きたとき、誰がどの数値に基づいて何を承認したのかを示せません。
03
一度も実行されていない事業継続計画
計画書には復旧手順が書かれていても、バックアップを復元したことはなく、代替サプライヤーに連絡したこともなく、重要なプラットフォームの管理者ログインは一人しか持っていません。
04
証明できない供給の健全性
燃料、資材、製品の品質問題を場当たり的なスプレッドシートやスマートフォンの写真で調査しているため、その記録ではサプライヤーへの請求も社内の責任追及も裏付けられません。
05
現地の規則に合っていない同意設定
プラットフォームの同意設定が初期状態のままで、クライアントの市場に適用される制度に対応していません。その結果、有効な根拠のないままトラッキングが動いているか、どの程度削られているのか誰も把握しないまま制限されています。
06
誰も見直さないサードパーティのアクセス権
代理店、フリーランス、アプリベンダー、インテグレーターが、業務終了後も長期間にわたり、ストア、広告アカウント、顧客データへのアクセス権を保持しています。
アプローチ
リスクの棚卸し
組織がすでに把握しているオペレーショナルリスクと、システムの中から当社が見つけたリスクを一覧にし、それぞれに責任者、情報源、現在の状況を記載します。
業務の場で判断を記録
承認、変更、調査は、担当者が実際の業務に使うシステムの中で記録します。記録は後から再構成するのではなく、業務の進行とともに積み上がります。
証拠と判断を切り分ける
当社は証拠を構築・維持します。法的解釈、規制上の判断、認証は、クライアントの顧問、監査人、所管当局が担います。
定期的な見直し
統制は明示したベースラインに照らして定期的に確認し、リスクの状況に変化があれば指名された責任者に報告します。
成果の評価方法
- 特定されたリスクのうち、責任者、システム上の情報源、最新の証拠がそろっているものの割合
- 重要な変更のうち、承認の記録が残っているものの割合
- インシデント発生から調査記録の完成までの期間
- 直近のサイクルでアクセス権が見直されたサードパーティの割合
- 事業継続計画に照らしてテストした復旧手順と、各手順の所要時間
支援範囲の線引き
- 当社は法的助言を行いません。当社が作成する方針、契約書、コンプライアンス文書は、クライアントの有資格の法律顧問による確認を前提とした草案です。
- THEFOCUS は規制当局ではなく、規制当局の代理を務めることも、クライアントに代わって規制当局と折衝することもありません。
- 当社は認証、認定、コンプライアンスの証明、監査意見を発行しません。また、当社の業務は法定監査でも内部監査でもありません。
THEFOCUSとのプロジェクトの始まり方
最初の対話では、お客様の状況を伺います。お役に立てると判断した場合は、より大きなご契約の前に、成果物を定めた範囲限定の診断をご提案します。
この件について相談する01
実務に即した対話
実際にプロジェクトを率いる担当者と45分間お話しいただきます。意思決定の内容、その背後にあるシステム、期限について伺います。
02
範囲を絞った診断
閲覧のみの権限、固定の期間、書面による所見。記録から何がわかるか、それがどれだけのコストにつながっているか、まず何を変えるべきかをお示しします。
03
実行に移せる計画
変更内容、責任者、評価指標、対象外の事項を書面にまとめます。その後は同じチームが構築と測定を担うか、確実に引き継ぎます。
- 責任を担うひとつのチーム
- 診断した担当者が、そのままシステムを構築し、成果を測定します。
- 課題ごとに選ぶパートナー
- 必要な部分には独立系の専門家が加わり、契約はひとつにまとめます。
- ダッシュボードより先に記録を
- 提言の根拠とする前に、注文データ、元帳、ログを突合します。
経営層からよくいただくご質問
法務やコンプライアンス上の承認を行ってもらえますか。
いいえ。当社は記録、ワークフロー、統制を構築し、草案を作成します。法的解釈と承認は御社の有資格の顧問が、認証は認定機関が担います。
監査の実施や証明書の発行は行いますか。
いいえ。当社は法定監査や内部監査を行わず、監査意見の表明やコンプライアンスの認証も行いません。御社の監査人や認証機関が確認する記録、統制、証拠を整備します。
どのような組織が対象ですか。
サプライヤー、品質、データ、承認に関するリスクを抱えながら、現時点ではその証拠を示せない企業や、手作業のプロセスをデジタルシステムへ移行しようとしている機関です。燃料・コモディティ供給、建設、小売・EC、食品・食料品、ホテル、マリーナの分野で支援しています。
プロジェクトはどのように始まりますか。
既知のリスクと最近のインシデントの一覧、そして承認や記録が保管されているシステムへの閲覧権限から始めます。最初の成果物は、どのリスクに証拠の裏付けがあり、どのリスクにないのかを示す登録簿です。
社内の法務、監査、コンプライアンス部門とはどのように連携しますか。
要件を定め、判断を下すのは各部門です。各記録に何をどのような形式で含めるべきかを各部門と合意したうえで、担当者がすでに使っているシステムに組み込みます。
統制の導入後はどうなりますか。
登録簿とワークフローは御社のチームが所有します。当社は合意したベースラインに照らした定期レビューを実施することも、内部監査部門が利用できる文書を添えて引き継ぐこともできます。
この件について相談する
いくつかの情報をいただくことで、お問い合わせを適切なパートナーにおつなぎできます。「任意」の項目は空欄のままでも構いません。


